歴史資料
利賀村栃原道場(瑞願寺)に伝えられたもので、5代綽如が北陸教化の際に愛用された
ものと伝え、歴史的価値の高いものである。栃原集落は廃村になり、現在は安室の瑞願寺に保存されている。利賀村栃原の念仏道場は、井波瑞泉寺を開いた本願
寺5代綽如の旧跡と伝えられ、綽如の遺物と伝えるものを所蔵していた。
所在地:南砺市安室32
所有・管理者:瑞願寺
指定年月日:昭和61年2月26日
考古資料
御物石器ほか2点は、出土地が不明であるが、明治以前から、高瀬神社の宝物として保管されている。
御物石器は、2500年前の縄文時代晩期中頃の製作である。最終期の御物石器の特徴である沈線模様文入りで、細めの形状が北陸地方の特色を示している。
石鋸形石器は文時代晩期の石器で、柔らかい石材でできており、何に使われたかはよくわからない。石棒は縄文時代の中期以降に多く造られたお祭り用の石器である。
所在地:南砺市高瀬291
所有・管理者:高瀬神社
指定年月日:平成10年2月26日
古文書
加賀藩治下の近世井波町の町役人であった歴代の肝煎が、書き記した4万点に及ぶ文書
が現在まで保存されている。江戸期、特に宝暦期以降の膨大な町方文書が残っている例は、全国的に数少ない。砺波郡における在郷町としての地場産業、特に蚕
種業、絹織物業などの関係資料が冊子、および一紙文書として多く保存されている。藩からの御留書は、享和4年(1804)以降、明治18年(1885)に
至る82年のうち69年分がそろって、同年代の人別帳と対比できる残存状態である。
江戸期に続く明治初期の文書も残存し、地方の在郷町が時代の転換期に制度的にも経済的にもどのように対応したかを把握する資料がある。
所在地:南砺市井波520
所有・管理者:南砺市
指定年月日:平成16年10月26日