天然記念物
院瀬見の干谷神社境内に1本のエドヒガンザクラが立っている。この桜の木は、「干谷
の宮桜」と呼ばれ地元の人々に親しまれている。昔は、その周りに多くのエドヒガンが自生していたが、戦後ほとんど伐られてしまい、村の木として保護された
1本だけが残った。桜のつぼみから花が散るまでのあいだに、雨が降らず、風も吹かなければ大豊作だという花占いをする神の木として村人に大切にされてき
た。
所在地:院瀬見字西山
所有・管理者:院瀬見自治会
指定年月日:平成15年11月27日
天然記念物
飛騨屋神明社境内に大きなサイカチの木がある。推定の樹齢が県内で最古の470年。幹の周りは4.11m、高さは6.3mある。
サイカチは、豆科の落葉高木で、川沿いなどの原野や河原などに生え、かつて飛騨屋神明社の近くに川が流れていたことの名残である。付近には、皀原島という地名があることから、その辺り一帯に群生していたことがうかがえる。
5月には小さな花がたくさん咲き、9月には細長い30cmほどの豆がなる。幹と枝に大型の刺がある。
所在地:南砺市飛騨屋1
所有・管理者:飛騨屋神明社
指定年月日:平成10年2月26日
天然記念物
栃原峠は、古くは庄川沿岸の村々と井波を結ぶ大切な峠であった。
しかし、この山道は、庄川沿岸の国道156号線の整備や栃原集落の廃村で、通る人もなくなり、今は雑草におおわれている。
この峠の大杉は、ここを通る人々の目印となり、また休息の場所ともなっていた。
峠には、2つの石の地蔵があり、ここを境に、栃原と南山見に分かれていた。現在この地には、記念の石碑が建てられている。
所在地:南砺市大谷字大平
所有・管理者:七村森林組合
指定年月日:昭和41年7月1日