登録文化財
旧井波駅舎は、昭和9年(1934)に建築された寺院のような形で、加越線といわれた石動から井波を通り、庄川まで走っていた鉄道の駅舎である。
昭和47年に鉄道が廃止されるまで、井波町の玄関口として、人々の乗り降りが多かったところである。
この総ヒノキ造りの駅舎は、井波を代表する宮大工松井角平によって建てられ、宝形屋根の楼閣が高くそびえたっている。金色の屋根飾りや、壁の一部に残っている彫刻欄間などは、他に見られない特色を持っている。
所在地:南砺市北川86
所有・管理者:南砺市
指定年月日:平成8年12月20日
史跡
高瀬遺跡(石仏地区)
この遺跡は昭和45年(1970)の秋、辺り一帯の水田の区画整理をしたとき、発見された。
中央部の南北に長い建物跡が、この遺跡の中心の建物であったと考えられ、小さな広場を囲むように、南北2つの建物跡がある。いずれも東大寺荘園の管理所であったと想像される。さらに、主殿の南側には、幅約3m、深さ約1mの蛇行した小川が発見された。
所在地:南砺市高瀬736
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和47年3月22日
高瀬遺跡(穴田地区)
石仏地区の横を流れる勧行寺川の、約300m上流に、県指定の高瀬遺跡穴田地区がある。
この遺跡は、1971年に発掘調査が行われ、小規模な建物の跡や土器、木製品などがいくつも発見された。
掘立柱建物の集落の跡があり、家の周囲のごみ捨て穴から出てきた土器などの遺物から、当時の人々の生活の様子を知ることができる。
所在地:南砺市高瀬
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和47年2月26日