古文書
加賀藩治下の近世井波町の町役人であった歴代の肝煎が、書き記した4万点に及ぶ文書
が現在まで保存されている。江戸期、特に宝暦期以降の膨大な町方文書が残っている例は、全国的に数少ない。砺波郡における在郷町としての地場産業、特に蚕
種業、絹織物業などの関係資料が冊子、および一紙文書として多く保存されている。藩からの御留書は、享和4年(1804)以降、明治18年(1885)に
至る82年のうち69年分がそろって、同年代の人別帳と対比できる残存状態である。
江戸期に続く明治初期の文書も残存し、地方の在郷町が時代の転換期に制度的にも経済的にもどのように対応したかを把握する資料がある。
所在地:南砺市井波520
所有・管理者:南砺市
指定年月日:平成16年10月26日
古文書
慶長14年(1609)、高岡城築城時に庄川の流木が使われ、藩が材木を保護していたことがうかがえる貴重な資料。県内では前田利長が、小矢部市埴生八幡宮や高岡勝興寺に出した制札が残る。近世初期に藩主が有力寺社に出した制札はあるが、庶民向けのものはあまりない。
所在地:南砺市井波520
所有・管理者:南砺市
指定年月日:平成14年11月29日
古文書
文明元年(1469)に蓮乗が、蓮如上人に願い出て、瑞泉寺に安置する親鸞聖人絵像をいただいたものであると裏書がしてある。
所在地:南砺市井波3050
所有・管理者:瑞泉寺
指定年月日:昭和41年7月1日