香城寺惣堂遺跡群
史跡
前医王山の東山麓、香城寺古宮から40メートル高の標高250メートルのところに惣
堂跡(屋敷)があり中世、太美郷の鎮守の社があったとされる。遺構としては方形石組、礎石建物跡をはじめ堀、土塁など数多くみられる墳墓群が発掘された。
おそらく、平安時代から南北朝時代まで医王山山岳信仰の重要な拠点として栄えた証とみることができる。出土品としては奈良時代後半の須恵器、平安時代の美
濃灰釉陶器や土師器、中世前期の珠洲焼、加賀焼と推定されるものなどがある。
所在地:南砺市香城寺
所有・管理者:個人所有ほか
指定年月日:平成3年10月1日
正権寺跡
史跡
古来より、医王山に伝わる山岳宗教の一院として、中性後期の医王山山麓寺院様式の在り方を反映した寺跡であることがうかがわれる。
文明年間、時の住職寂浄が蓮如に帰依し、法名を道海と改め、真宗に改宗し栄えたが、その後、無住の寺となった。
往時を忍ぶ土塁跡・山門跡・須弥壇跡・籠堂跡などの礎石が残っている。
出土品としては、土師器皿・珠洲焼甕などの破片があるが、これらはおよそ700〜500年前のものと推定される。
所在地:南砺市才川七袋谷
所有・管理者:個人所有
指定年月日:平成7年2月1日