史跡
岩木集落の荊波神社は前宮と奥宮があって、その奥宮の後方に前方後円墳がある。古
来、砺波地方を支配した豪族利波臣志留志の塚と伝えられている。志留志は古文書によると奈良東大寺の盧舎那仏建立に際し、米3,000俵を寄贈し外従五位
下に叙せられ、更に墾田100町歩を寄進し外従五位上となり伊賀守に任ぜられた。
志留志塚より発掘された出土品は、同神社に収蔵されている。
所在地:南砺市岩木 荊波神社後方
所有・管理者:岩木地区
指定年月日:昭和34年11月5日
無形民俗文化財
稲の熱送り(病虫害の防除)は江戸時代から南砺地方一円で広く行われたが、現在ほとんど行われていない。
しかし、荒木地区では元禄元年(1688)より行われてきていると伝え、江戸時代からの夏祭りの風習を、完全に近い形で残している。
所在地:南砺市荒木地区
所有・管理者:荒木地区
指定年月日:平成15年10月1日
無形民俗文化財
「ちょんがれ」は盆踊り歌として南砺波地方で歌い継がれてきた。歌は「端もの」「段
もの」に分れ、「端もの」は歌詞が短く、民衆の生活に関係深い故事や、社会的事象を巧みにうたい、郷土色豊かなものである。一方「段もの」の方は幾段にも
別れた長いもので、これを何人もの歌い手が交代で音頭をとるものである。
一方、踊り手も手や足を歌に合わせて誰でも習得できる大衆的な踊りである。
所在地:南砺市福光地方一帯
所有・管理者:福光ちょんがれ保存会
指定年月日:平成10年11月24日