旧高宮医院(光龍館)
建造物
明治18年(1885)文明開化の波に乗って近代化への歩みがすすむ中で、大井精医
師が西洋風の私立高宮病院を建てた。昭和7年西勝医院に引き継がれたが、国の重文になっている長崎のグラバー邸(文久3年)と同じく東洋のコロニアルスタ
イルの建築様式であり、突出した前側ポーチ、本館の入母屋、破風等にその特徴が見られる。
今は、福祉の家『光龍館』として利用されている。
所在地:南砺市高宮1
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和54年12月12日
樋瀬戸の念仏道場
建造物
本願寺八世蓮如上人の巡錫によって、各地に念仏道場が建てられた。文禄三年(一五九
四)砂子坂末寺之覚帳によれば、「いわき願生道場」「中河内道場」「荒木道場」「日のせと道場」などがみられる。道場の多くは、その後寺院に昇格したが、
現在も残っているのは樋瀬戸集落にある念仏道場のみとなっている。
現在の建物は明治十二年(一八七九)、集落のほぼ中央、山寄りに東に向かって建てられた。当時は茅葺きであったが瓦葺となり、内部も改装されている。しかし、仏間は往時のままである。
今でも住民によって勤行の集いが続いている。
所在地:南砺市樋瀬戸
所有・管理者:樋瀬戸地区
指定年月日:昭和54年12月12日