樋瀬戸の念仏道場
建造物
本願寺八世蓮如上人の巡錫によって、各地に念仏道場が建てられた。文禄三年(一五九四)砂子坂末寺之覚帳に
よれば、「いわき願生道場」「中河内道場」「荒木道場」「日のせと道場」などがみられる。道場の多くは、その後寺院に昇格したが、現在も残っているのは樋
瀬戸集落にある念仏道場のみとなっている。
現在の建物は明治十二年(一八七九)、集落のほぼ中央、山寄りに東に向かって建てられた。当時は茅葺きであったが瓦葺となり、内部も改装されている。しかし、仏間は往時のままである。
今でも住民によって勤行の集いが続いている。
所在地:南砺市樋瀬戸
所有・管理者:樋瀬戸地区
指定年月日:昭和54年12月12日