坂本焼(ほしば焼)
工芸品
文久元年(1861)、福光村の素封家中村屋清右衛門の後援を受けて、日蓮宗星場山
法雲寺の東斜面に、土谷一光が窯を築いた。福岡町出身の名工で富山藩主の前田利保にも仕え、藩主より一光の号をいただいたという。就業した期間は短く作品
も少ないが、代表作として「黒釉井げた橘文香炉」がある。それには「坂本ほしば」「一光」の銘がある。
所在地:南砺市福光
所有・管理者:個人所有
指定年月日:昭和54年12月12日
越中焼(高宮焼・頼成焼)
工芸品
明治24年頃福光町吉崎権吉が般若村頼成の素封家高畠馨の出資を得て、吉江村高宮野
丹保に築窯した。陶工は2代目横萩一光、金沢の和沢含山、加藤文庫、小松の山崎幡山、富山の絵付師木村立峯等で大規模生産を試みた。以後盛衰はあるものの
明治27年頃まで続き、近年までその窯跡があった。このほか、町内には若干の作品がある。
所在地:南砺市高宮
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和54年12月12日