天然記念物・名勝
医王山に分布する流紋岩質の凝灰岩や角礫凝灰岩等のすきまにできた灰白色の玉髄である。形状はさまざまであるが、そろばん玉のような形の玉石として入っていることから名付けられた。
これは岩石のすきまに、水に溶け込んだ酸化珪素が沈着してできたものであり非晶質な鉱物である。
所在地:医王山
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和36年8月30日
天然記念物・名勝
イチイ科カヤ属カヤ
才川七の宗善寺墓所に生育しているカヤで、高さ約2.5メートルの低木。周囲に垂れ広がる枝振りや地上近くから真っすぐに伸び出ている斜上枝の様相が見事である。
このカヤは蓮如上人のお手植えのカヤとして珍重されており、上人が数珠に繋いだカヤの実を植えると見事に育って、カヤの実には繋ぎ糸の小孔の跡があったと伝えられている。
「つなぎかや」の名称の由来は定かではないが、「虫が糸を曳いてカヤの実を2つくっつけたため、果実が2つ繋がったように見える」とか「葉の表裏が反転して繋がったようになる」「枝が相反転して繋がったように見える」などさまざまである。
所在地:南砺市才川七1257
所有・管理者:宗善寺
指定年月日:昭和47年10月20日
天然記念物・名勝
小矢部川が中河内で曲流れする地点から上流の下小屋に向かう約2キロメートルの深いV字谷をいう。ここ一帯は、新生代の古第三紀、およそ6千万年以前に火山活動で噴出した流紋岩質火山砕屑岩類を主体とする「太美山酸性岩類」が分布し、福光地域では最も古い地質である。
風化侵食されてできた奇岩や親崎の滝、急崖に生育する赤松の見事な生態などが絶景を創出している。深い峡谷から微かに響く渓流の音は、支流の滝と合流し、河床勾配の大きい急流となっている地形上の特徴のあらわれである。
「瀬戸の長瀞」とも言われる長瀞峡の自然の美しさ、神秘さが、古来、蛇神が住んでいたという伝説を生んでいる。
所在地:中河内
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和34年11月5日