長瀞峡
天然記念物・名勝
小矢部川が中河内で曲流れする地点から上流の下小屋に向かう約2キロメートルの深いV字谷をいう。ここ一帯は、新生代の古第三紀、およそ6千万年以前に火山活動で噴出した流紋岩質火山砕屑岩類を主体とする「太美山酸性岩類」が分布し、福光地域では最も古い地質である。
風化侵食されてできた奇岩や親崎の滝、急崖に生育する赤松の見事な生態などが絶景を創出している。深い峡谷から微かに響く渓流の音は、支流の滝と合流し、河床勾配の大きい急流となっている地形上の特徴のあらわれである。
「瀬戸の長瀞」とも言われる長瀞峡の自然の美しさ、神秘さが、古来、蛇神が住んでいたという伝説を生んでいる。
所在地:中河内
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和34年11月5日