祖先藤原鎌足伊東家代々之墓
東太美地区
伊東次郎右衛門は、南北朝時代後醍醐天皇の側近で藤原氏の末裔と言われ、後にこの地に定住し、太美郷、山田郷の開拓に貢献したとされている。
子孫は、寛文四年(一六六四)以来、明治に至るまで十村役を勤めた大西の伊東家である。
大西の墓地内に建っている古い石には、「祖先藤原鎌足伊東家代々之墓」とある。
所在地:南砺市大西
所有・管理者:大西地区
お殿様お休みの庭
東太美地区
加賀藩政期、3代藩主前田利常公が、沢山の家臣と一緒にこの地方へ鷹狩りに来られ、
豪農栗山又八で休息された。庭は小矢部川の石で素晴らしく、能登の駒造の作という。この庭を眺めながらお茶を飲み、お菓子として地元産の干柿を呈上したと
ころ、大変美味しく召し上がられ、毎年献上するようになった。
由緒あるこの庭は、その後一部縮小されたが原型は往時のままである。
干柿が取りもつ縁もあって、やがて5ヶ村用水工事が進められ、川上地方は発展した。
また、歴代藩主も鷹狩りの折り栗山家で休息された。
所在地:南砺市土生新
所有・管理者:栗山 悟