猛虎図
絵画
岸派の創始者岸駒の60歳、文化5年(1808)の作と伝えられる。欅の一枚板に、右上部を少し残して金箔
砂子を置き、刻むような筆致の水墨のたけだしい虎を雄渾に描いた傑作である。彼が修行時代に逗留した折り、石崎善右衛門に請われ武者絵を描いて宇佐八幡宮
に奉納した。しかし、年月を経て破損が激しくなったので、当時円山応挙と並び称せられ円熟期を迎えていた岸駒に再度お願いをし描き替えられたのが現在の
「猛虎図」である。
所在地:南砺市福光6865
所有・管理者:福光宇佐八幡宮
指定年月日:昭和49年6月8日