常楽寺跡
吉江地区
戦国争乱(1488〜1572年)は、北陸地方でも各地で争いが起こったが、越前、加賀で敗れた武士、住
民、僧侶達が越中へ逃れてきた。常楽寺も仏土寺へ嫁いでいる叔母を頼って遊部村へ来て寺を創建したという。一時、城端の長楽寺にもいたので、地名も常楽寺
の転化でなかろうかと推測される。
常楽寺は、真宗存覚寺派に属した時代があり、また、時宗に転じたこともあった。
川上地方から五箇山へかけて広く布教して栄えたが、故あって、高岡の黒田に移り、さらに水橋へ、そして越後の柿崎へと移っている。
所在地:南砺市遊部
所有・管理者:遊部地区