冨田家住宅
登録文化財
この住宅は、入母屋造、平入、木造2階建の大型の住宅で、屋根は総桟瓦葺きである。
内部の木部化粧には透き漆塗りが施され、ガラスを多用した建具を含め、近代の和風意匠が随所にあらわれている。また、座敷の欄間は民間住宅に井波彫刻が取
り入れられる初期の作品である。近代の高い施工技術や意匠力を現代に伝える貴重な建物である。
所在地:南砺市安居
所有・管理者:個人所有
指定年月日:平成16年8月17日
木造聖観音立像
彫刻
真宗の古刹、安居寺の本尊である。カヤ材の一木造りで量感豊かなものである。頭には
宝冠をつけ肘や腕にかざりのある見事な腕輪をはめる。顔の形や耳はやや長く、眼は切れ長で、口元は小さく、総体的に温和な顔立ちである。上体はやや前かが
みで、足をふみ出す。耳には全国でも珍しい珥とうという「イヤリング」状のものをつけている。平安初期の作で、長く秘仏として信仰を集めている。
所在地:南砺市安居4921
所有・管理者:安居寺
指定年月日:大正15年4月19日