砺波市太田出身の大工棟梁藤井助之丞の設計施工で、明治36年5月に竣工した。木造
2階建、建築面積東京都千代田区坪の横長の建物で、屋根は寄棟造、桟瓦葺である。正面中央屋根にドーマー風の破風飾りをつくる等装飾を集中させ意を凝らし
ている。本館は、富山県の農業の近代化に貢献した学校施設であり、簡素ながら充実した意匠でまとめられた県内に現存する数少ない明治期の洋風建築である。
所在地:南砺市苗島433
所有・管理者:富山県
指定年月日:平成9年5月29日
安居寺観音堂
建造物
安居寺の境内に建つ。境内は山腹を大きく2段に切ってつくられ、上段に観音堂、下段
に本堂と庫裡がある。観音堂は、本尊の聖観音立像を安置するための堂で、間口5間、奥行5間、単層、入母屋造り、桟瓦葺きの禅寺風の建物である。慶長年間
(1596〜1615)、加賀藩の重臣岡嶋備中守の夫人月清大姉の寄進によって建てられ、のち明和3年(1766)に再建された。
所在地:南砺市安居4941
所有・管理者:安居寺
指定年月日:昭和46年11月18日
安居寺仁王門
建造物
間口3間、奥行2間、楼門造りの桟瓦ぶきで、仁王像が安置してある。寛文2年(1662)の棟札には、大工今石動の大村新左衛門正広、同じ棟大工向田彦四郎の名がみられる。
所在地:南砺市安居4941
所有・管理者:安居寺
指定年月日:昭和46年7月20日