木造聖観音立像
彫刻
真宗の古刹、安居寺の本尊である。カヤ材の一木造りで量感豊かなものである。頭には宝冠をつけ肘や腕にかざ
りのある見事な腕輪をはめる。顔の形や耳はやや長く、眼は切れ長で、口元は小さく、総体的に温和な顔立ちである。上体はやや前かがみで、足をふみ出す。耳
には全国でも珍しい珥とうという「イヤリング」状のものをつけている。平安初期の作で、長く秘仏として信仰を集めている。
所在地:南砺市安居4921
所有・管理者:安居寺
指定年月日:大正15年4月19日