この宸翰は、後花園天皇が父の貞成親王にあてて、1434年ごろに書かれたものである。
手紙は、大変きれいな仮名まじりのやわらかな書体で、見た目にも美しいように散らして書かれている。
内
容は、「父貞成親王が紀伊国粉河寺の縁起を見たいと言われたので、まず3巻をお貸しします。これは、室町幕府の足利義教将軍からきたものですから、ご覧に
なったらお返しください。残りはまたお渡しいたします。また、お届けいただいたこの絵巻物5巻は、大変結構なものであります。見た後にはお返しいたしま
す。」というものである。
所在地:南砺市井波3050
所有・管理者:瑞泉寺
指定年月日:昭和13年7月4日