大豆谷八幡宮の御神体として安置されている。ヒノキ材の端麗な一木造りで、もとは彩色されていたと考えられる。
この像は、岩座に腰をかけて左足を前に垂らし、右足は曲げて左膝頭に乗せた半跏像で、蓮華座は後世の補作である。
「永和四年」の銘があり、富山県内の木造神像銘では最も古いものである。
日本固有の神の信仰と、仏教信仰とを融合調和する神仏習合思想の特徴を備えた像である。
所在地:南砺市利賀村大豆谷158
所有・管理者:利賀村大豆谷地区共有
指定年月日:昭和47年10月5日
小神像7軀は、いずれも高さ20cm前後、ヒノキ材の一木造坐像で、うちに「明徳四年卯月二十日」の墨書銘が読み取られるものや、黒と朱の彩色が施されているものがある。
随身像一対は製作年代不明であるが、古いとみられる。
狛犬像一対には、室町時代の特徴であるスラリとした作風がみられる。
所在地:南砺市利賀村大豆谷158
所有・管理者:大豆谷地区共有
指定年月日:平成4年8月1日
細島熊野社の旧御神体
彫刻
木像と石冠の2点がある。石冠は、畑などから偶然出土したものを、神の憑代(よりし
ろ)として祀ったと推察される。木像の背面には薬研彫で「慶安5年(1652)9月吉日 源太郎献佛」の銘がある。源太郎は、細嶋の屋号「いえ」家の先祖
で、当時下梨村市助とともに五箇山の十村も勤めていた有力者である。
所在地:南砺市利賀村細島235
所有・管理者:氏子総代
指定年月日:平成4年8月1日