栗当の不動明王磨崖像
彫刻
庄川本流に近い利賀川右岸の山腹を、50m余り上がった旧道ぞいの巨石に半肉彫りされ、天保15年(1844)の造像銘がある。この辺りはかつて、井波から利賀谷を抜けて飛騨に通じる難所であったので、この磨崖像が、不動明王の霊威に託して刻まれた。
所在地:南砺市利賀村栗当13−1
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和45年8月31日
入谷の不動明王坐像
彫刻
入谷の旧家の屋敷から出土したもので、高さ20cm、砂岩に半肉彫りされている。不動明王像は、遍身の火炎とともに、右手に宝剣(慧刀)をとり、左手に羂索をもつのが基本的であるが、この像では蛇形の竜索を左手にしているのが珍しい。
所在地:南砺市利賀村百瀬川字東山111
所有・管理者:入谷区長
指定年月日:昭和45年8月31日