二番山 西下長 諌鼓山
二番山 諌鼓山


庵唄:(江戸端唄系)嘉水年間(1848年〜1854年)の『音曲大黒煎餅』に掲出されている故に、恐らくその以前から流行していたものである。その後、安政四年江戸市村座で上演された「時鳥洒杉本」(お梅粂之介)の狂言の中に、この端唄が使われたと記憶に残されている。
唄い出しの「一声は月が鳴いたかほととぎす」は、俳句の「さてはあの月が啼いたか時鳥」を借用したもので、「男心はむごたらしい女心は・・・」のところは河東節の手附になっている。