工芸品
文化・文政年間(1804〜1829)に作られたもので作者は不明。以前、西上町が
所有していた庵屋台で、塗師は8代小原治五右衛門一白で城端塗の傑作である。黒漆の枠を組んで「重」と称し、この重組の中に囃方がはいる。重の上には庵が
乗る。庵は2棟からなるものが多く、この庵も本屋と離れを渡り廊下でつなぎ、芝垣を巡らして庭を配するなど、天井の箔地絵画や高欄、重の欄間、いずれも精
巧さと風流を凝らして作られた数寄屋造りの模型である。
所在地:南砺市城端1669
所有・管理者:城端神明宮
指定年月日:昭和54年4月9日
工芸品
神輿は3基あり、それぞれ春日神輿・八幡神輿・神明神輿と呼称されている。
享保2年(1717)に春日神輿ができ、享和元年(1801)に八幡神輿と神明神輿ができた。神明神輿と八幡神輿は8角で構造、大きさとも同じ、春日神輿は6角で胴体はやや低いが台座で高さは同じとなっている。
所在地:南砺市城端1669
所有・管理者:城端神明宮
指定年月日:昭和54年4月9日
工芸品
この硯箱は白蒔絵法による8代小原治五右衛門一白の作である。蓋表には雌雄の鶏と菊
を、ぼかしを多用して華やかな色調で表現している。身の内側には梅を白蒔絵で描き、左には蘭を表わした水滴と硯を嵌め、右には懸子を納めている。精緻、優
雅で美麗な城端蒔絵のこの逸品は、一白の持つ技術の集大成であろう。
所在地:南砺市城端953 南砺市城端図書館
所有・管理者:南砺市
指定年月日:昭和49年9月9日