庵屋台
工芸品
文化・文政年間(1804〜1829)に作られたもので作者は不明。以前、西上町が所有していた庵屋台で、
塗師は8代小原治五右衛門一白で城端塗の傑作である。黒漆の枠を組んで「重」と称し、この重組の中に囃方がはいる。重の上には庵が乗る。庵は2棟からなる
ものが多く、この庵も本屋と離れを渡り廊下でつなぎ、芝垣を巡らして庭を配するなど、天井の箔地絵画や高欄、重の欄間、いずれも精巧さと風流を凝らして作
られた数寄屋造りの模型である。
所在地:南砺市城端1669
所有・管理者:城端神明宮
指定年月日:昭和54年4月9日