善徳寺梵鐘
工芸品
善徳寺には、元和4年(1618)に鋳造された2尺5寸の鐘があったが、宝暦9年
(1759)、本堂が再建されたのを機に新しくこの梵鐘が作られた。作者は福野村の鋳物師長井藤吉と若狭国小浜の細工人赤松六兵衛で、当町林道村裏野にて
鋳造された。福野鋳物師の現存唯一の作品である。
その後、200年余りの間にヒビが生じ余韻も失いかけたため、昭和48年新たに現在の梵鐘が作られた。
所在地:南砺市城端405
所有・管理者:善徳寺
指定年月日:昭和41年5月4日
善徳寺唐金燈籠
工芸品
本堂前にある一対の唐金燈籠は、共に高岡の鋳物師金森小左ェ門の作で、本堂に面して右側の燈籠は天保15年(1844)に、左側は6年遅れて嘉永2年(1849)、加賀藩主前田斉泰の10男亮麿が16代住職として入寺した年に鋳造された。
この2基の燈籠は、本堂と山門の間にある変形した境内にあって、絶妙な位置に配置されており、周囲の景観を一層引き締めている。
所在地:南砺市城端405
所有・管理者:善徳寺
指定年月日:昭和41年5月4日