特産「木製バット」
木製バット
福光地域は、全国のバット生産の約4割を占める一大生産地です。
プロ野球では、1981年以降、コミッショナーが公認した製造業者のバット以外は使用できません。現在全国で公認されている業者は22社で、福光地域には、この公認業者が7社もあります。
福光地域のバット産業は、大正時代から始まりました。バット産業が生まれた背景には、当時の福光地域にバットの材料となるトネリコの木とボビンの木管技術
があったこと、そして技術を追求する経営者と職人がいたからだとされています。大学野球が盛んになるにつれ生産数も増え、戦後、幾多のメーカーが、福光地
域で産声を上げ、1960年代の最盛期には全国シェア約6割に達しました。
近年、シェアは下がっていますが、今なお多くのプロ野球選手が使用す
る木製バットが、福光の工場から生み出されており、「福光のバット」の名声を堅持しています。長さや太さ重さなど、選手一人ひとりに合わせて寸分の狂いも
なく丁寧に作られる木製バットは、多くの選手から大きな信頼を得ています。