史跡「国指定史跡高瀬遺跡」
国指定史跡高瀬遺跡
高瀬遺跡は昭和45年(1970年)秋に、このあたり一帯の水田を区画整理した際に発見された遺跡です。
高瀬遺跡の中央部には、直径20から30cmの柱根を残す3つの建物跡があり、最も東側の南北に長い建物跡が、この遺跡の中心の建物(主殿)であったと考
えられています。また、主殿の西側の広場を挟んで南北2つの建物跡があり、いずれも東大寺荘園の管理所だったと想像されています。
さらに、主殿の南側には蛇行した小川跡が発見されました。この小川の中から、川を利用して運んだとされる木材などが見つかっています。発掘された遺物には、役所で使用したとされる土器や、北陸地方で初めて出土した木簡があります。
この遺跡は、砺波地方の奈良時代から平安時代にかけての人々の生活様式をを知る貴重な手がかりとなっています。現在は史跡公園として整備され、荘園の管理所跡や、当時の河川の跡が復元されています。
毎年6月末には、遺跡内の曲水沿いに植えられた80種4万株の花菖蒲が見頃となり、高瀬遺跡菖蒲まつりが開催されています。(指定年月日 昭和47年3月22日)
所在地:富山県南砺市高瀬736番地
マップ「国指定史跡高瀬遺跡」
国指定史跡高瀬遺跡