井波彫刻総合会館
伝統の木彫彫刻から現代彫刻、工芸作品まで多彩な作品を展示。
欄間・衝立・パネル・天神様・獅子頭に代表される井波彫刻。楠・ケヤキ・桐を材料とし、荒彫りから仕上彫りまで200本以上のノミ、彫刻刀を駆使します。
井波彫刻の起こりは、過去に幾度も焼失した井波別院瑞泉寺が、その都度再建されてきたことに深くかかわっています。宝暦・安永年間(1763〜1774)
の瑞泉寺再建の折、京都本願寺から御用彫刻師前川三四郎が派遣され、井波拝領地大工がこれに師事したのが井波彫刻の始まりとされています。井波の彫刻師
は、全国各地の寺社・仏閣の彫刻を数多く手がけ、それと並行して一般住宅欄間・獅子頭・置物などにも力を注ぎました。名工の子孫によって受け継がれ、培わ
れてきた井波彫刻の高度な技術は、全国一の規模を誇るようになり、昭和50年5月、国の伝統的工芸品に指定されました。
平成5年7月、井波彫刻総合会館が完成しました。会館の配置は、井波別院瑞泉寺の伽藍配置をモデルとし、イギリスの建築家ピーター・ソルター氏がデザインしました。
館内には、国の伝統工芸品に指定されている欄間や獅子頭・天神様をはじめ、現代彫刻・工芸作品など、220年余の伝統を誇る井波彫刻の粋を集めた作品が、
約200点展示されています。会館前に広がる井波芸術の森公園には、4年毎に開催されるいなみ国際木彫刻キャンプの作品が随所に配されています。全国に誇
る伝統の技、井波彫刻の秀作をご覧ください。
所在地:富山県南砺市北川733
ホームページ:http://www.inamichoukoku.com/
井波彫刻総合会館