城端曳山祭
国指定重要無形民俗文化財。300年の伝統を誇る絢爛豪華な祭り。
城端曳山祭は、毎年5月4・5日の両日に行われる城端神明宮の祭礼として、門前町の面影が残る越中の小京都城端の春を彩ります。江戸時代の祭礼形式を現代
に伝えるこの貴重な祭は、昭和56年に富山県無形民俗文化財に指定され、平成14年2月には国重要無形民俗文化財に指定されました。この曳山祭では、先頭
に立つ獅子舞と剣鉾が悪霊を鎮め邪鬼を払い、それに続く傘鉾が神霊をお迎えします。その後を、三味線、横笛、太鼓で典雅な音律を響かせる庵屋台の祭り囃
子、次いで曳山が続いていきます。京都祇園の一力茶屋や江戸吉原の料亭を模した庵屋台は、若い男衆が唄う情緒溢れる庵唄とともに、江戸時代の絢爛絵巻を現
代に甦らせます。また、伝統の城端塗の粋を尽くした曳山の華麗にして荘厳な姿は、訪れる人々の心をひきつけています。夕刻からは提灯を身にまとい、提灯山
となり、22時過ぎ、城端庁舎前でUターンする帰り山も見所の一つです。曳山は享保年間の頃から作られ、いくたびか改修されてきましたが、大工の小平次や
左右衛門、城端塗の小原治五右衛門、人形は唐津屋和助などほとんどが城端地域の名工の手によって作られてきたことも大きな特徴です。
4日の宵祭りでは、6つの山に安置されている御神像が、それぞれの山宿に奉られます。「神様がいらっしゃる」ということで、自宅を改築したり、畳を新しくするそうです。6箇所の山宿をぜひご覧ください。
●日時:宵祭り 毎年5月4日 夕方から
本祭り 毎年5月4日 9時から23時ごろまで
●会場:じょうはな神明宮、城端市街地一円
●お問合せ:城端観光協会
城端曳山祭