祭・イベント「利賀の初午」
利賀の初午
「乗り込んだ 乗り込んだ お馬が乗り込んだ・・・」。利賀の初午は、国重要無形民俗文化財、県無形文化財
に指定されています。この行事は、五穀豊穣と家内安全を祈る、全国でも珍しい子どものみで行われる行事です。毎年1月15日前後に行われるこの行事は、か
つては2月最初の午の日に、村の主産業だった養蚕の繁栄を願うとともに、雪深い山村に住む子供らに楽しみを与えようという配慮から、約200年前に生まれ
現在に至ったといわれています。
子どもは、神主、午方(うまかた)、太鼓打ち、馬もち、太鼓たたき、俵ころがし、歌うたいの役などの装いをし、ワラで仕立てた午の頭をもって、時に2メートルにもなる深い雪を踏み分けて家々をまわります。
神主が家の大黒柱の前で祝詞(のりと)を奉上し、続いて2人の子どもがかぶった午が「乗りこんだ 乗りこんだ お馬が乗りこんだ…」と初午のうたを太鼓に
合わせて舞います。最後に俵転がしが「豊年の福俵でござーい」と歌いながら、ちょっぴりこっけいに俵を重そうに転がし、家々に福の神を運びます。
以前は利賀地域3地区で行われていましたが、少子化の影響で現在行われているのは利賀地域上村地区だけ。10年ほど前からは、女の子も参加しています。
●日時:1月15日近辺の休日 午前8時から
●場所:南砺市利賀村上村地区
●問合せ:利賀行政センター