国指定重要文化財 岩瀬家
約300年前に建てられた五箇山地域最大規模の合掌造り家屋で、当時、加賀藩の塩硝上煮役(えんしょううわにやく)を務めた藤井長右衛門が、約8年かけて建設したものです。
実際に建築にあたったのは、氷見の大工又三郎であると伝えられています。建物は、間口26.4m、奥行12.7m、高さ14.4mの威容を誇ります。
手と手を合わせたような急勾配の屋根の形は、豪雪地帯のこの地で雪を落としやすくし、屋内を幾階にもわけて活用するためです。内部は、総ケヤキ造りの準5
階建てで、3階から5階は養蚕作業場となっており、明治時代まで35人もの大家族が暮らしていました。1階には、加賀藩の巡視役人が宿泊した書院の間など
もあります。(指定年月日 昭和33年5月14日)
所在地:富山県南砺市西赤尾町857-1