古刹「城端別院 善徳寺」
城端別院 善徳寺
蓮如上人の開基から530年余りの古刹。本尊は行基作と伝えられる阿弥陀如来像。宝物収蔵館では貴重な古文書や宝物を見学できる。
城端別院善徳寺は、真宗大谷派の大刹で、山号を廓龍山と号し、開基は本願寺第八代連如上人です。開基から530年余りを経ており、本尊は行基作と伝えられる阿弥陀如来像で、宝物収蔵館では貴重な古文書や宝物を見学できます。
室町時代の文明3年(1471年)、加賀国河北郡井家の庄砂子坂に創建されました。その後、越中石黒の庄山本村、福光村へと移り、永禄2年(1559
年)、城ヶ鼻城主荒木大膳の招請により城ヶ鼻(城端)へ移り、城郭に寺域を定めました。江戸時代には加賀藩の庇護のもと、越中国の真宗寺院の触頭役(ふれ
がしらやく)として隆盛を来し、今日に至っています。山門・本堂・太鼓楼・鐘楼の4つが県の文化財に指定されています。
善徳寺では、古文書な
ど、1万点以上の宝物を所有しています。それらの一部を、虫干を兼ねて7月22日から1週間にわたり一般公開するのが虫干法会です。加賀藩前田家より拝領
の宝物など、約9百点が座敷・御殿に展示され、それらについての解説や絵解きが行われます。(指定年月日 平成5年4月9日)
所在地:南砺市城端西上405